白内障ものがたり②瞳孔が開くとき

若年性白内障

前回のあらすじ

 35歳主婦が2年ぶりにコンタクトレンズの処方箋を出してもらうために訪れた眼科だったが、検査の結果、なんと左目に外傷性白内障が見つかってしまう

 そして傷の具合を確認するために、再度眼科を訪れることになったのであった…

白内障がわかってから、

水晶体の傷って自然治癒しないのかなぁとか、

若いと白内障の進行が早いから、

そう遠くないうちに手術する医療機関をご自分で決めてくださいねって言われてたけど

目の手術って怖いし、しなかったらどうなるんやろ

など色々考えて調べたりしていました

そして、ついてしまった傷は自然治癒は考えにくいし、

それを手術せずに放置すると最悪失明するというのがわかったので、

手術にむけて動いていくしかないんだなぁと理解しました

さて、紹介状を書いてもらうためには、

左目の水晶体の傷を精密検査する必要があるとのこと、

再度、前回訪れた眼科にやってきました

検査の際、水晶体の中がよく見えるようにするための、

瞳孔を開く目薬を点眼しますね、

という話は聞かされていたのですが、

まさか両眼に点眼されるとは思ってなかったので、

小さく衝撃を受けてしまいました

一応両眼ともに検査するものみたいです

傷があった方だけかと油断してました

先生が点眼してくださり、

大体は15分くらいで瞳孔が開くものらしいんですが、

なかなかいい塩梅まで開かず、

追加でもう2ターンくらい点眼されたので、

多分30分くらいかかってたんじゃないかと思います

点眼薬自体は特に変わった匂いや刺激も無いものだったのでよかったのですが、

なじませるためにずっと目を閉じてひたすら待合室の椅子で待ち続けるのは、

なかなか暇でしたが、多分すぐうたた寝してたみたいで記憶があんまり無いです

どこででも寝られる、という強みが活かされたひとときでした

こうして、しっかり瞳孔が開き、いざ精密眼底検査へ

眼科のフロア内、奥に、カーテンで仕切られた一角があり、

そのカーテンを開くと今まで見たことがなかった検査の機械がありました

通常の眼圧検査などと同様に、機械に顎をのせ、

目の高さを合わせて、機械の中を覗くのですが、

黒い中に緑の十字と赤い光が見えて、

赤い光の大きさがピピピピと音を鳴らしながら、

ピントが合うピークが来るときにパシャっと眼底の写真を撮る、

というようなものだったと思います

ちょっとうろ覚えなのは、

瞳孔が開くと目のピントがぼやけるので、

はっきり見えないものの記憶は曖昧になりやすいためです

私だけかもですが…

点眼薬のせいか、まばたきしないようにするのがいつもよりちょっと難しく、

何枚か撮り直してもらいつつも、両目ともに眼底の写真を撮ってもらい、診察室へ

左目の中の傷は、瞳孔で隠れてた部位に、

さらに大きな傷がないかと心配されていたのですが、

瞳孔かっぴらいて、よくよく観察していただいた結果、

最初に見つかった以上の大きな傷は見つからなかったです

ほっとしました…目の奥とかまで傷ついてたら怖かったですからね

キャッツアイのような縦長の傷の周りには白内障特有の白い濁りが少し出ていたそうです

右目は特に傷も白内障も見つからなかったです

検査も終えたので、自分で調べて決めてきていた医療機関宛てで、

紹介状を書いてもらいました

自分が行ける範囲内にある、

設備がばっちり整った病院で、

目の手術件数が一番多いところ

という条件で調べた結果、

K大病院が良さそうだったので、そこにしました

紹介状をいただいて、会計を済ませ、帰路につきました

両目ともにまだまだ瞳孔が開いたまま、

街灯や看板の光がすべてピンボケした世界となった商店街を抜け、

全部で2時間かかったな…と思いながら

たい焼きを買って帰りました

美味しかったです

今回の受診でのお会計は3割負担の1660円でした

ちなみに前回は410円です

受診したことのある眼科なので2年ぶりでしたが再診料でした

帰宅して初めて鏡見たら、まだ瞳孔が黒々と開いてました

こんなチャンス滅多にないなと思い、

頑張って瞳孔がひらいてる写真を自撮りしようとしたんですが、

スキルが足りずに断念しました

次話、「知らない、おばさん

にほんブログ村 病気ブログ 白内障・緑内障へ
タイトルとURLをコピーしました